理事長挨拶

 

 JCCG会員の皆様、サポーターの皆様、こんにちは。この度、JCCG総会で選出された新役員による理事会でJCCG理事長を拝命いたしました京都大学人間健康科学系専攻の足立です。水谷修紀前理事長、福澤正洋前運営委員長とともにJCCG創設期に関わらせていただいた経験を生かして、小児がん臨床研究の推進に全力をつくします。運営委員長及び副理事長の越永従道先生、血液腫瘍分科会運営委員長の多賀崇先生、固形腫瘍分科会運営委員長の田尻達郎先生はもちろん、理事、監事、事務局長、理事長招聘オブザーバーの先生方と共に一丸となって、小児がん臨床研究の尚一層の発展を期する覚悟であります。

 JCCGは、固形腫瘍共同機構とJPLSG(日本小児白血病・リンパ腫研究グループ)が1つになり、2015年4月NPO法人として正式にスタートしました。小児がん治療・研究を専門とする日本のほぼ全ての大学病院、小児病院、総合病院や小児がん中央機関、全ての小児がん拠点病院、小児血液・がん専門研修施設の参加のもとに、小児科、小児外科、脳神経外科、整形外科、放射線科、病理科、頭頸部外科(耳鼻咽喉科)、生物統計学、基礎研究者など小児がんに関連する領域の専門家の力を結集しています。

 質の高い臨床試験の遂行のためには、免疫診断、病理診断、画像診断などの中央診断システム、中央データセンター、腫瘍検体保存体制、ゲノム解析システムの構築が必須であり、臨床研究法対応のためには、臨床研究管理者、データマネージャー、倫理専門家のサポートも重要です。

 JALSG(成人白血病治療共同研究機構)とJCCG合同の臨床試験は、急性リンパ性白血病(ALL)中心に開始されており、AYA(思春期若年成人)世代の臨床試験は固形腫瘍領域でも、今後、ますます重要になり、ALL, 肝腫瘍、胚細胞腫瘍で開始されている国際共同臨床試験は 欧米だけでなくアジアでも活性化されると思います。

 少子高齢化、小児科専門医制度等、小児がんを取り巻く社会環境は決して楽観視できる状態ではありませんが、日本の小児がんの臨床研究を行っている会員の先生方、サポートしていただいている方々の熱意は、世界一だと信じています。

 また、私は京都大学人間健康で多くの医療専門職(看護師、保健師、助産師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、医学物理士、臨床研究管理者等)の育成に尽力しており、今後、医師と共に医療専門職との連携も密接にしていきたいと考えています。患者さん、ご家族の皆様はじめ正会員、病院会員、小児がん医療関係者、事務局員、ボランティアの皆様のお力を引き続きお借りできることに感謝しつつ、挨拶とさせていただきます。

 JCCGへのご支援、ご協力を引き続きよろしくお願いいたします。

2019年7月 JCCG 理事長 足立 壮一 (京都大学人間健康科学系専攻)

 

図1:JCCG発足までの沿革と今後の方向性の概要[PDF 185KB]