わが国の小児がんサバイバーの健康・生活状況の実態解明に関する前向きコホート研究
本研究は、小児がんサバイバーの方を対象とする日本で初めて行われる大規模な前向きコホート研究です。「前向きコホート研究」とは共通した因子を持つ対象に対し、時間の経過とともに観察する研究のことを言います。今回は、小児がんサバイバーに対して、2022年と2027年に同じ項目の情報収集をする研究です。
研究目的
経時的に、生存割合や死因のみならず、重篤な合併症をはじめとする様々な臓器合併症発生の有無とその時期など様々な項目を把握する事で小児がんサバイバーが生活していく上で直面する困難を抽出し、長期フォローアップを支援する体制の確立につなげることを目的としています。
研究方法
同意を得られた小児がんサバイバーを対象として、研究2で収集した情報を5年後(2027年)に、各施設の担当医や診療情報管理士などが特定非営利活動法人日本小児がん研究グループ(JCCG)のREDCapと呼ばれるデータベース(研究1と同一のデータベース)にオンラインで登録します。登録された情報は、JCCGの責任において、セキュリティで厳重に保護されたシステムを用いて収集・管理されています。
情報の活用
今回の研究で得られた情報を利用して、または詳細な情報を追加で収集し、新たな研究が計画されることが予想されます。このような場合には別途研究計画書を作成し、その研究計画の科学性、倫理性について審査され、承認された研究が実施されることがあります。これらの二次利用研究については、JCCGや研究参加施設のホームページなどで公開されますので、登録されたデータの二次利用についてご同意いただけない場合は、遠慮なく通院されている医療機関の担当医にお知らせください。
研究期間
実施承認日から2030年12月31日